「ごめんなさいね。パン一つ落としてしまって。ご馳走様でした。」
「あ、そうでしたか。有難うございました。」
近所の、小さなカフェの店長さんと仲良し。
「いつも素敵なご家族なんですよ。」
店に一人残った僕に話しかけてきた。
「確かに、いい雰囲気でしたね。」
「最後の一言、お店としてはとても嬉しいんです。」
「パンですか?」
「はい、やっぱり一つだけ残っていると、色々と考えてしまうので。」
「ああ、なるほど。そうですよね。」
「いい、ご家族なんですよ。」
嬉しそうだった。
路地裏にある、小さいカフェ。
気に入って、結構な頻度で通っている。
小さなカフェが一つあって、
それがきっかけで
街の中に暖かい時間ができる。
こんな「カフェ」みたいな場所に、数学があったらいいかもなと思っている。
小さな数学が一つがあって、
それがきっかけで
心の中に暖かい時間ができる。
こんな風にならないかな。
うん、ならないか(笑)