藤井四段の連勝のニュースをみてミーハー心で対局の解説を見てみました。
囲碁と将棋は似ているようで、
対局終盤の''道幅''がけっこう違うようにみえましたというお話を。
将棋も囲碁も、先に王将をとる、陣地をとるという点で
レースに似た面を持つゲームです。
対局の際、幾つか岐路がみえることがよくあります。
近道だけれども、ミチハバが狭い道。
少し遠回りだけれども、ミチハバが広い道。
道を踏み外し、''落ちて''しまったらそれまでの苦労も台無し。
一気に追い抜かれます。
アマチュアの対局の多くは
最後に''落ちた''ほうの負けです。
囲碁は終盤に近づくにつれて、(ものすごい僅差の碁をのぞいて)
ミチハバはどんどん広くなっていきます。
将棋はミチハバがどんどん狭くなる。
というか、そもそも普段通っている
ミチハバが囲碁より一回り狭いようにみえました。
ぼくは将棋はあまり詳しくないですが、すくなくとも囲碁は
ミチハバの狭い道を華麗に渡ることも大切ですが、
「見逃しやすい」ミチハバが広くて近道でもある''よい''道が
たくさんあるゲームかなと思います。
狭い道を華麗に歩くのに大切なのはテストで良い点をとるのと同じような
しっかり確認して、ミスをしないという力です。
一方で、隠れた''よい''道を見つけるのに必要なのは
経験やセンスからくる感覚。
狭い道を歩くのが苦手なぼくは、どうにかして感覚を磨こうと努力しました。
そのためにやっていたことを書いたのがどっぷりとです。
数学をやっていても同じことを思うことが多々有ります。
華麗な計算を駆使して新しい理論を作ることにも憧れます。
でも、そういう計算その他が苦手でも、
隠れたミチハバの広い面白い道がみつかることがあるのです。
そんな隠れ道をみつける、見かけたらちゃんと気づく。
いつも気をつけています。
この道、素敵でミチハバ広くて面白いのに、
だーれも通ってないな。
そんな道を歩いていきたいのです。