2020年2月15日土曜日

迷い

ひとは、迷う。
ぼくも、迷う。

お昼、何食べよっかな。
今日、何を着よっかな。
明日、どこ行こっかな。

何を勉強しようかな。
どの大学に行こうかな。
どんな数学をしようかな。

何をして生きていこうかな。
人生の、目標?

数学の価値とは?
生まれてきた意味とは?

悩むのは大事なことだ。ぼくも、そう思う。

ただ最近、ちょっと気になる。
びっくりするぐらいに、共感の時代だ。

わかるー!
そうそう!そうだよね!僕もさ・・・

こんな感じで居ると、多くの人に好かれると誰かが発見した。
そして、悩みは、容易に共感を生む。
「だから」悩んでいる人がいるように見える。

そのままでいいよ。
答えなんていらないさ。

悩んでいる人に言葉をかけて、"優しい"コミュニケーションの出来上がりだ。
かんたんかんたん。
そんな優しさを求めて、悩んでいる人がいる、ように見える。
それもたくさん。
悩むことが、その先の共感が目的の、いわばプロだ。
プロ迷い人たちは、決して答えを出さない。
答えを出したら、悩みに"共感"して一緒にいてくれる人たちが離れていく。
敏感な彼らは、しっかりそれを知っている。
だから、決して答えを出さず、出そうともせず、悩む。プロとして。

悩むことは大切だ、悩まずに決めた答えは、浅くなる。
でも、悩むのは、答えを出すためだ。それは忘れちゃいけない。
そして、答えを出すことは、そのほかを、捨てることだ。
怖い、勇気がいる。苦しい。
「だから」悩むんだ。

それでもさ。
逃げないで、向き合あうんだ。
答えを出すために。
きっと大丈夫だから。
答えを選んだ結果、離れる人はいるかもしれないけれど、その選択から生まれる出会いも必ずある。一緒に悩む友達は大事だ。でも、答えを出したら離れていくようなら、それは、そういうことだ。自分の出した答えと一緒に生きていける人も、いつかきっとみつかるだろう。

寄り添うことも優しさだ。
けど、優しさは、それだけじゃない。

覚悟を持った答えをきっと僕は見たいのです。


いや、わかるけどね。大変だし、ひとはそう簡単に決心できないし。
答えを決めるのは怖いし。

こういうのが、世に溢れすぎではないかい?
と思った話でした。