このまちは、歴史にあふれている。
少し昔の、そのまた少し昔くらいの時代、
レーゲンズブルクはとても大事なまちで
いまは、まちごと世界遺産。
ぼくにとって初めて来るドイツの田舎町であり、
他のまちのことは知らないのだけど
このまちの「かんかく」が好き。
建物と建物のかんかく
まち行く人との程よいかんかく
歩いて大学に向かう途中、ハトがいて
おっきい葉っぱが足にくっついて
ちょっと大変そうにテコテコ歩いていた。
ぼくと、きっとお散歩中のおじいさんは
一緒のタイミングでそのハトを見つけて、
しばらくハトを見て、そのあと目があって
ふたりで一緒に笑った。
目があった瞬間、きっと共通の言語がないと互いに察した。
でも、目の前でおきてる
ちょっぴりおかしい出来事をちゃんと分かり合えた。
普通に食事をしていると、
となりのひとが
「おいしいかい?」
と話しかけてくる。
こんなのただ笑顔が増えるだけなのに
なんでいままであんまり経験なかったんだろう。
レーゲンズブルク
よい、かんかくのまちです。
きっともう少し、つづく。