2019年2月23日土曜日

好き

少し前の記事で、苦手なものについて考えた。
こんどは好きなものについて考えてみた。
そのうち、好きと言う言葉について
考えるようになった。

好きです。

そう言われたら、ほとんどの人が
それは、どういう「好き」か
考えるだろう。

たくさんの日本語がある中で
これほど「本当の意味」について
たくさんの人が
思いを巡らせた言葉はあるだろうか。
だれもが、その意味は、
一つではないことを
知っている。

人間として
友達として
恋人として
仲間として
家族として

きっと他にもたくさん
好きになる。

一つの意味を勝手に想像して
そう、と決めてしまうことは
まれであろう。

「好き」だけでなくて、
一つ一つの言葉に対して
こんな風に、たくさんの意味を想像して
しっくりくる、意味を探す。
そんなふうにすれば
世界が違って見えるような気がしてきた。

物事の一つの側面を見たとしても
それを全てだと思わず、
たくさんの可能性を探す。
なんだかとても数学的、科学的だな
と、結局自分の好きなように考えてしまう。
こんな、好きもある。

そういえば、数学の問題をあれこれ考える様は
片思いのようだと、
そんな話も、したっけな。

2019年2月16日土曜日

初めての授業

初めての授業が一学期分、終わった。
終わったその夜に
授業の準備を全くしないまま
教壇に上がってしまう夢を見た。

最近の学生は出来が悪い、言うことを聞かないなどと
皆が口を揃えるので
随分と身構えていたが
そんな事はなかった。
とてもよくできたし、とても素直だった。
もちろん1クラス100人
合わせて3クラスで300人もいたので
一人残らず、とは言えないけれど。

基本的、毎回の小テストで点さえ取ってくれれば
うるさい事は何も言わないスタイル。
小テストをコアタイムに
学生は思い思いの時間に来て、去って行く。
特に2コマ目のお昼休み前は
早め帰る人が多かった。全然よい。
お昼の選択肢も広がるしね。

でも、友達がみんな帰って行く中
一緒に席を立った学生さんが
扉の前で立ち止まり、結局最後まで
立ち見で聞いていた事があった。
意思を感じた。
来なくても良い、帰っても良いと言われても
最初から最後までずっと聞くのも意思。
こんな、意思が、なんとも素敵なものだと思った。

まだまだ工夫の余地も沢山あるし
反省点も多いけど
とりあえず
僕は楽しんでいます。

2019年2月9日土曜日

ゆっくり

本を読むのがゆっくりになった。
もともと遅かったのだけれども
さらにゆっくりになった。

大学の授業評価アンケートが返ってきた。
だいたい、いい感じだけれど、
「話す速さ」の項目の評価が低かった。
自覚もあって、ついつい逃げるように
早口で話してしまうのだ。
ゆっくりにしたい。

こんな風に、ゆっくりを意識すると
大きな川がいいなと思う。

その景色はとてもゆっくりで、
それでいて、たくさん運んでいる。
たくさん運びたいのかどうかは
また、わからないけれど。

人は意外と待てるものだし
待っていてくれる人、に
きちんと伝われば、それでいい
そんな気もする。