2017年8月26日土曜日

さまざま

トポロジーの研究集会に久しぶりに参加しました。
最近は力学系などの視点で、トポロジー関連の研究していて
トポロジー以外の集会が多かったのです。

学生の頃、メインに参加していたのが日本の、トポロジーの集会。
前々から思っていましたが、分野ごとに、また同じ分野でも国ごとに
集会の''空気が''違って面白いです。

不思議なことに、

柔らかい幾何といわれるトポロジーの集会の空気は柔らかめ
微分ができたりしっかりめの幾何の空気はすこししっかりめ。

どちらが良いとかではないですが、面白いです。

トポロジー、とくに日本のトポロジーの空気に久々にふれて
すこしだけ柔らかい気分です。

2017年8月19日土曜日

習慣

次はどんな数学をしようか。
それを考えるのに、最近はいつもより深く
自分を見直しています。

ほかの人に迷惑にならない範囲での
結構''変な''習慣やらこだわりがあります。

自宅にテレビもネットもなかったり
いまだにガラケーだったり
家がちょっとボロかったり
電気やエネルギーを極力使わなかったり

自分にとってはあたりまえすぎて、
普段は気にしていなかったのですが
今回は気にしてみることにしました。

すこし、やめてみたりしました。
中には、いまはあまり意味のないものもありましたが、
やっぱり大切だと思うものがたくさんありました。

多くは、ノイズを減らす、ためにやっていたということを
再認識しました。

例えば、電車の中吊り広告が目に入って思考がとまる。
うるさいなぁ、と思っていたのです。
テレビやネットも、面白いこともあれば、''うるさい''こともある。

静かなところで、自分だけの思考に浸かる。

ずっとそうしていたいわけではないですが、
そういう時間をきちんと持ちたいと思っていて、
''それ''を作り出すために、
ぼくはすこし変な習慣を持っていたのだとしりました。

2017年8月12日土曜日

ぎゅっと

お芝居、数学、スポーツ。
いろいろなものを見て、
「1秒にかけられた膨大な時間」
が感じられたとき、いいものを見たな
という気分になります。

その1秒のために費やされた時間が
どっと体に入ってきて
染みる

先日、2分半でトポロジーを紹介するという難題にトライしてきました。
1秒にどれだけ"詰め込めるか"
いろいろ試して、楽しかったです。
評判はなかなかでしたが、もっとうまくやれないか考えています。


数学に長い時間を費やしてきた人で
きっと僕と"あう"感覚の人の講演を聞くと
なぜかぼくは、
夏、森の中で遊んだ情景を思い浮かべます。

講演の中身が分からなくても
充実感だけ得たりします。

2017年8月5日土曜日

数学と囲碁

最近、隣の大学の先生と囲碁を定期的に打っています。
なんとなく、昭和な感じがして楽しいです。


いろいろ「昭和」な話も聞きました。

むかしは(むかしですよ!)、
昼休みによく教授が集まって囲碁を打っていたそうです。
つい熱くなってちょっぴり(ちょっぴりですよ!)
長めの昼休みになったりするのでだんだん消えてしまったそうです。

でも、話を聞くとそういう「自然と人が集まる場所」があったおかげで
いろいろな''雑務''がとてもスムースだったそう。

対局をみながら、あーそういえばあの件ですが・・・とか
あの先生に用事がある?たぶんあそこだよ!、とか

なるほど、と思うと同時に
当時を語る先生が楽しそうで、なんだか羨ましいなと思いました。

エルデシュ(世界で最も共著者が多い数学者だそう)は
プリンストン大学で囲碁ばかりやっていたそう。

そういえばメルボルン大学に留学した時は、
数学の談話室でベトナム人の友達と囲碁を打ちました。
(碁盤があったのです)

むかしも書きましたが、

可能性がたくさんありすぎて、正解はなかなか見えない囲碁。
どちらに進むかを決めるのに感覚がとても大事。

数学はさらに多くの可能性にあふれていて、
やっぱりどういう方向に進むか、その感覚が大事。

共通部分があることに気づいていた人がたくさんいたのでしょう。

ちなみに、「感覚」、どんなものかというと
囲碁のそれと、数学のそれが、にているなぁと
''なんとなく''感じる。そんな感じです。