2018年3月24日土曜日

小説

小説が読めなかった。
もっというと文章が読めなかった。
文庫本で、2ページくらいは大丈夫
けど、10ページも読むと、なんというか
説明のしようが難しいのだけれど
文字は意味を失い
頭の中でおとが響くだけになる。
理解は全くできない。

課題図書などで、どうしても読まないとならないときは
仕方ないからたくさん休憩をはさみ
ゆっくり時間をかけて読んでいた。

困ったのが国語の試験。
時間制限の中で速く読んで
問題の答えを速く探す必要があって
文字が途中で意味を失うぼくにはとても難しかった。

一度、トイストーリーが試験に出て
''読みやすい''という理由でとても長く
さんさんたるできだったことがある。
文字の数が、とにかく問題でした。


最近になって、自分が小説が読めるようになっていることを知った。
時間制限とか、課題とか
''強制''されることがないからか
たのしい
相変わらず、速くは読めないのだけれども。

文豪と呼ばれる人の本を読んでみている。
文章ってすごい。
スポーツとか''危ない''ときとか
いろいろな動きがスローになって
事細かに動きがおえる
めったにないことだけれども
経験したことがある人も多い現象だと思う。

それが、見事に表現されていて
ただ文章を読んでいるだけなのに
目の前には確かにスローに登場人物が舞っている
そんな体験をした。

いくつかの設定を説明されたあと、
勝手に数学が動き出して
先を読まなくても''動き''がみえる

そんなことを思い出したりもしたけれど
似ているような、すこし違うような。

文字が読めなかったから、
文字をたくさん追わないでいい
数学という学問が肌にあって研究している。
この''弱点''は、ぼくの数学をシンプルにするのに
役に立っていると信じている。

それでも、数学も詰まるところ、言葉でできていて
言葉で、言葉で説明できないことを説明するのが
きっと数学で
それを続けているうちに
自分が、まさに言葉でできている小説を
読めるように、楽しめるように
なっていることを発見をして
ふふ、ずいぶんうれしい。